サンパウロから初めてパラナ州に場所を移し、実行委員の若返りを願っての事であった。
前日はストリートフェスタで中心街の聖堂前の公園とショッピングの前の通りを会場に行われた。
若葉よさこいソーランは、「夢」と「降臨」を披露した。
演舞が終わった後、よさこいソーラン名誉会長の飯島氏に会ったので挨拶すると、「どうしたの?今年の若葉は非常にいいじゃない」「変ったよ。いい意味で」と言われて喜んだ。
当日は午前中に1回と、午後からの本番。
一回目の演舞が終わった後、控えでみんなの様子を見ていたら、飯島さんが新聞記者を連れてきた。「この人(記者)が、若葉の演舞は素晴らしいから、インタビューしたいというので連れてきた」という事であった。
今年は期待できると思わせる働きであった。
二回目の演技は少し乱れたが、みんな満足していた。
そして、表彰式に臨んだ。
残念ながら入賞出来なかった。
みんなガックリきているだろうと思い、「励まさなきゃ!」と控えに行くと、案の定みんな涙を流していた。
話を聞いてみると、全力を出して演舞を披露しての満足感から出てきた涙であった。
「来年また頑張ろう」と、帰路に着いた。
次の日、サンパウロの新聞社から電話があった。
「残念でしたけど、私は若葉がグランプリをとると思っていました。入賞出来なかったので記事に出来なかったのですが、もし特集を組むことがあればぜひ若葉の記事を出したい」と言ってくれた。
元気の出る言葉である。
そうしたら、なんと、8月3日付で新聞に掲載されたのです。
全文を掲載します。
全力出し切り感涙流す
クリチーバ「若葉」確かな成長
「授賞式後、メンバー皆涙を流していたが、話を聞くとそれは悲しみではなく、全力を出し切ったことへの感涙だったようです」。
クリチーバの「若葉よさこいソーラン」の代表、梶原勝行さんは感慨深げにそう話した。
2004年に結成され、第3回大会から出場する古株チーム。
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大会当日の朝、リハーサルを見学していた飯島秀昭氏も「今年の若葉は違う。良いね」と絶賛。本番後も称賛の声を惜しまなかった。入賞は果たせなかったものの、古事記に伝わる日本創世の伝承をモチーフにしたテーマ「降臨」で、20人強という少人数ながら、他グループにない独特の雰囲気の演技を披露し、存在感を示した。
衣装デザインから振り付け、音源制作を担った美術リーダー2年目のラファエル・ナテルさん(22)を中心に、昨年8月にテーマを決定、4カ月資料を読み込むなどじっくりと研究を重ね、昨年末から練習に励んできた。
過去の最高成績であるアダルトの部3位を上回る成績は残せなかった。それでも「皆で一生懸命練習し、困難にぶつかって、それをどう受け止めようか試行錯誤することは、今後の人生を強く生きていくための練習になる。受賞すればうれしいのは間違いないけれど、それだけで終わってしまうのでは意味がない。やりきったことに感動できる彼らは、確かに成長している」と梶原さんは嬉しそうに微笑んだ。
子供たちに元気をもらいました。
また、来年も頑張るぞーっ!